看護師は、人の健康はもとより、誕生から死の直前まで関わる仕事です。そのため、看護師として働くには、専門的な知識や技術を身につけ、国家資格である看護師免許を取得する必要があります。一般的には、高等学校を卒業した後、看護系の大学や短期大学、専門学校にて、看護に関する専門的な教育を受けることが条件です。
看護の学習においては、国語や数学、理科、英語などのさまざまな教科の基本的知識も欠かせません。高等学校のうちから各教科の理解を深めておくこと、科学的な思考力や問題を解決する能力、そして倫理を含めた判断能力を養うことが重要です。
看護師は、保健師助産師看護師法という法律によって定められた教育機関で養成することになっており、その教育機関は文部科学大臣と厚生労働大臣に指定されています。専門学校と短期大学は3年制、大学は4年制です。どの学校も、看護師国家試験の勉強ができるという点は共通していますが、それぞれの養成課程には個々の学校の特色による違いがあります。自分がどのようなことを身につけ、将来はどのような場所で働きたいかを十分に考えて、学習の場を選択するといいでしょう。
また、国家資格取得を目指すことだけではなく、地域の医療機関や介護施設などへボランティアとして参加したり、看護師として働く先輩に話を聞いてみたり、実際に看護体験をしてみたりすることもおすすめです。看護師という職業を知るいい機会になり、大きな勉強になります。